2015/11/29

晩秋の大井川鐵道を訪ねる(前編)

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'15.11.26
先週の木曜日から土曜日にかけて、およそ15年ぶりに大井川鐵道を訪れてきました。

金谷駅からSL連絡の普通列車に揺られて、最初に向かったのは新金谷。新金谷では既にSL列車が待機していて、観察してみればSLはもちろんの事、蒸気暖房のために送られる蒸気の湯気が客車からもところどころから漏れていて、よく「SLは生き物だ」などと言われますが、こうしてみると客車までもがまるで生きているようで、イマドキの列車には無いぬくもりを感じます。

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'15.11.26
暫し待つといよいよ発車。駅舎からホームへの構内踏切に張られていた誘導ロープが外され、駅舎からは大鉄の職員さんが続々と現れ、いってらっしゃい!と書かれたプラカード等を掲げて総出でお見送り。心が温まります。

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'15.11.26
SLを見送った後は、1本後の普通列車に揺られて田野口駅へ。この日のSL列車の運行は2本、さっきのは1本目なので、2本目を撮るべく周辺を模索します。が、なかなか良い場所が見つけられず、結局、駅のホームから後ろの電気機関車を撮るので精一杯でした。ホームから少し頭を出したSLを狙うも、露出不足でSLが真っ黒に潰れてしまいあえなく撃沈。逆光とSLの取り合わせはとても難しいことを改めて思い知らされます……。

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'15.11.26
次は帰りのSL列車を狙うのですが、少し前の大減便で昼間の普通列車が削減された結果、移動出来る場所はあまりなく、それも見越しての田野口駅での下車でした。前もって目星を付けて居たのは田野口の先のトンネルを抜けた箇所の、杉林がバックの築堤が綺麗な場所で、時間さえあれば歩きでも行けるだろうとの算段だったのですが、現地へたどり着くも草が伸び放題の荒れ放題で、とても撮れる状態ではありませんでした……やはり30年前の本を参考にするのは無理があったようです(笑)結局、最終的に田野口駅の近くまで戻ってなんとか茶畑と絡めて辛くも1枚。なんとも苦しい構図であります……。

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'15.11.26
もう1本は客車がトーマス色のオレンジだったため、あまり撮影意欲が刺激されず、諦めて逆行きの普通列車を狙う事に。場所は小和田、日没後のため感度を上げて苦しい1枚。

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'15.11.26
この日の夜は川根温泉ホテルを予約していたので、そのまま向かっても良かったのですが、イマイチこれといった写真を撮れていない私は欲を出し、千頭まで足を伸ばす事に決めます。来た列車は元南海車。大井川で現役の電車の中では1番好きな車両です。ワンマン運転のため、混んでいる1両目を避けて2両目の後部へ行くと、なにやら床に荷物が一杯置かれています。なんてマナーの悪い……と思って良く見れば、各集落へ届けられる夕刊新聞なのでした。途中途中の駅では、どこからともなく配達員の方が現れて手際よく降ろして行き、千頭の手前ではほとんど無くなってしまったのでした。

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'15.11.26
千頭駅のホーム。広告付きの味のあるベンチに昭和の電車が良く似合います。

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'15.11.26
狭窓から漏れる光の列が美しい。

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'15.11.26
車内を見れば、カバーに覆われた3列の蛍光灯、臙脂色のシート。近くで見ればぼろぼろで、決して美しい状態とは言いがたいものの、まだまだ、かつての関西大手私鉄の特急としても使われた車両の威風は感じられる良い車内だと思います。そんな、乗っていると幸せな車両に揺られ、終点まで乗りたい気持ちをなんとか押さえて川根温泉笹間渡で下車し、宿へ向かったのでした。
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2015/11/26

汽車の次は客車が欲しくなる 1

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思ったより時間がかかってしまいましたが、無事にC51が完成しました!
ともなれば、次に欲しくなるのは牽かせる車両……機関車がCテンダーですからここは無難に旧客を仕立てる事にしました。読者はほぼナローゲージャーと思われる当ブログですが、もう暫しNゲージの工作が続くので、何卒ご容赦を!

一般に旧客というと、やはり晩年まで残った35系、43系、10系などを連想する方が多いと思われますが、残念ながらC51に合わせようとするとなかなか良いプロトタイプが見つかりません。そこで「鉄道ピクトリアル・国鉄客車開発記1950」に掲載された配置表を元に、もとより興味があった木造ダブルルーフの客車を組み込める方向で模索した結果、1950年代初頭の参宮線の普通列車っぽい雰囲気を目指す事にしました。

最終的に作る事に決めたのは7両編成。
機関車側からスハニ31、オハ31、オハ31、ナハ22000、ナハフ24000、オハ61、オハフ61。スハニ31を中古で2000円弱で手にいれた他は、普通に手に入る製品ばかりです。合造車に二重屋根、廃車の決まった木造客車に生まれ変わりの新車の欲張り編成! 61系はトミックスから完成品が発売されていますが、ここは敢えてGM製のキットを組み立てる事にします。旧客の扉は凹んでいて欲しいのと、窓のはめ込み表現は旧客には似つかわしく無いという自分の好みに、昨今の完成品はあまり魅力的ではないのです……。

早速工作開始!と行きたい所ですが、そのまえに、実物の旧客に触れてきます。というわけで、旅行の間はブログをおやすみするので、次の更新は日曜日の予定です。乞うご期待?
2015/11/24

ワールド工芸のC51を作る 6(完)

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突然ですが無事完成しました。単体では寂しいので何となくカトーのC62と並べて記念撮影。やっぱりC62は大きいですね〜。

前回の後は、写真はありませんが工程だけ簡単に書き残しておこうと思います。
下地処理は「マッハ模型のブラスクリーン」で除錆した後、「モデル8のポリッシュパウダー」で表面研磨、「緑色のマジックリン」で脱脂、プライマーと本塗装は「いさみやのカラープライマー(黒)」の1度塗りで済ませ、トップコート等は行っていません。なお、動輪とスポーク車輪は輪心の光沢が目立つので、マジックリンで洗浄する際に一緒に脱脂して同時に塗装しています。
ロッド類の組立に特筆すべき点はありませんでしたが、ロストワックス製の金色に輝くクロスヘッドの部品は流石に違和感があるので、ハンダメッキを(組立済みのピンに回らないよう注意しつつ)行いました。
汽笛、ナンバープレートの接着は30分硬化タイプのエポキシ接着剤で、ヘッドライトの銀色はその辺にあったMr.メタルカラーのアルミ、レンズははめ込んだあと表からエナメル塗料のクリアを差す事で固定を兼ねました。

以下、完成写真です。

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まずは全体像。テンダードライブはイマイチ迫力に欠けるような気もしますが、こうしてみるとシルエットは流石に良いです。写真では伝わり辛いですが、動輪を動かすとスポークの向こう側が透けるあの雰囲気はエンジンドライブではなかなか再現が難しいかと思います。

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続いてボイラー部分。少々歪んだりしていますが、パイピングの参考になれば幸いです……。

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前面どアップ。こうして見ると歪みが良くわかりますね……。向かって右側のデフは、下まわりの調整中に落下した衝撃でフロント側のステーが取れて少し歪んでしまいました。フロントのビームが水平になっていないのは、ステップを取付ける際などに手こずった時に歪んだものと思われます。無念。

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給水温め器。スマートな車体に似つかわしく無いむき出しの配管が7本出ていますが、個人的にはそのギャップもC51の大きな魅力の一つだと思っています。苦労した箇所でもあり、こうしてみると自然に顔がにやけてきます(笑)


最後に一点、このキットの組み立てにあたっては「Nゲージ蒸気機関車」さんの組立記事を全面的に参考にさせて頂いたことを、感謝も込めて書き添えて、この記事を締めたいと思います。

前回までの記事一覧
ワールド工芸のC51を作る 1
ワールド工芸のC51を作る 2
ワールド工芸のC51を作る 3
ワールド工芸のC51を作る 4
ワールド工芸のC51を作る 5
2015/11/21

終端駅の風景 2

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'12.10.06

終端駅シリーズ第2弾は、前回に引き続き南海電鉄から、多奈川線「多奈川」駅です。

前回の汐見橋線がそうであったように、この多奈川線もまた、かつてはメインルートの一部を担っていました。その役目は本四連絡だったのですが、明石海峡大橋の開通によって役目を終え、現在では山から下りてきた旧型車がのんびり走るのみです。

12/10/06

船による本四連絡の方は、現在は和歌山港からフェリーが出ています。その和歌山港の最寄り「和歌山港駅」は現在でも特急「サザン」が乗り入れていますが、運行ダイヤはフェリーの発着時刻が基準となっているために、運転本数は多奈川線の半分以下……なんとも皮肉なものです。

汐見橋線よりも少々アクセスの悪い当線ですが、この多奈川のひとつ手前、深日(ふけ)港駅やその周辺には往時の残り香や、古い木造家屋も残っており、そちらも機会を見つけて紹介したいと思います。
2015/11/18

奥多摩の曳索鉄道

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'15.11.17
前々から訪れてみたかった奥多摩工業の曳索鉄道。その姿が見られるのは3ヶ所ほどあるようですが、初見という事もあり、奥多摩駅からほど近くのポイントを目指しました。

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'15.11.17
決まり文句「ここは公道です!」この場所へのアクセスは既に多くの方がレポートされているので割愛します。

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'15.11.17
工場を抜けてから山道を少し歩くと、想像以上に早く、あっけなく曳索鉄道との対面を果たしました。丁度昼休みにあたり時間に訪れたので、止まっているのは想定内!しばし周辺を散策して動き出すのを待ちます。

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'15.11.17
道の直ぐ下が隧道になっているようで、かなり近くまで近寄れます。この日はぬかるんでいたので断念しましたが、天気のよい日であれば柵の直ぐ近くまで近寄れると思います。斜面は急なので、軍手やストックを持ってくると観察が捗るでしょう。

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'15.11.17
13時になれば動くかと思っていたのですが、15分過ぎても、30分過ぎても動く事は無く……。どうやら平日だからと言って終日動くと言う訳では無いようです。ここは先ほどの場所の対岸で、なんとも雰囲気満点な小屋がありました。

他の方のレポートを読む限り、道なりかと思っていたのですが、さにあらず。山道から分かれた獣道を少し下る必要がありました。ここを訪れるなら登山靴で、とまでは言いませんが、少なくとも運動靴に、両手が自由になるリュックでいった方が良いです。なぜそんな事を書くかは、察して下さい(激汗)

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'15.11.17
先ほど通ってきた方に振り向く格好ですが、緑が深くて道がある事はまったくわかりません。

この後は山道を抜けて、車が通れる道を歩いて奥多摩駅へ戻り、奥多摩からは鍾乳洞行きのバスで元日原小学校の鉱山ELとグランピーロコを見ようと思ったのですが、訪れてみるともぬけの殻……。落胆してツイッターでその旨をつぶやいた所、かの有名な那珂川に引き取られて今は綺麗な姿になっている事をフォロワーさんに教えて頂きました。

そこからほど近い場所にはバテロコが打ち捨てられていたり、なにかと見るべきものは多くあるのですが、雲が厚くなり日も暮れてきたので潔く諦めて帰りのバスに乗りました。
2015/11/16

温泉電車の始発駅 神戸電鉄「有馬口」

随分昔のTMSか、プレイモデルか忘れてしまったが、カトーのDD13(もちろん旧製品)の動力に合わせてGMの板キットをストレッチした私鉄風自由形の記事があった。それに、こんなイメージのジオラマはいかがだろうか? という提案として、国鉄と私鉄の分岐駅をイメージしたイラストが載っていた。
国鉄の列車が到着すると、本屋の脇に作られた申し訳程度の小さなホームから、わずかな連絡時間を待って、温泉行きの小さな電車がひっそりと発車する。そんな体だったと思う。

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ここ、神戸電鉄の有馬口駅を訪れた時のこと。この駅は、JRと私鉄の接続駅でもなく、路線的には三田線の始発駅であって、温泉へ向かう路線としては途中駅でしかないのだが、なぜか私はその記事の記憶を思い出した。

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閑話休題。
有馬温泉を目指すにはいくつかルートがある。全てを試したわけではないけれど、この時に味わった雰囲気が鉄道好きとしては何とも堪らず、もしこのブログを読んでくださってる方で未踏の方がいるならば、有馬温泉を訪れるときは是非とも新開地から神戸電鉄で向かってみて欲しい。それも、平日だとなお良い。
新開地から有馬温泉へ向かおうとすると、朝晩の直通列車を除けば、三田行きの列車に乗り、有馬口で有馬温泉行きの列車に乗り換えることになる。この接続が何とも素晴らしいのだ。

三田行きの列車を降りると、反対側のホームに有馬温泉行きの列車が止まっているのが見えるはずだ。平日の昼間ならば、その電車は3両編成の、それも高確率で、一部の窓にHゴムが使われた旧型の電車で雰囲気を盛り上げてくれる。

向こうのホームへ向かうには、三田寄りの構内踏切を渡るより他なく、後ろに乗ると、泣きをみることになる。が、物好きとしては、あえて後ろに乗ることをおすすめしたい。そして、1本見送ってしまうのだ。後ろから降りて、悠々とホームを歩いていると、乗ってきた列車が発車し、踏切で前方を眺めていれば、間も無く有馬温泉行きの列車のドアが閉まり、もう一方の方向へ走り去っていく。

時間にして3分足らず、あっけなくも儚い時間なのだが、列車の長さが双方短く、構内もこじんまりしたその雰囲気はまるで模型のようで、決して人の多くはない静かな構内は、大手私鉄の巨大分岐駅のそれとは全く異なり、実に良い。

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そして、雰囲気の良い駅舎を少し覗き、構内に戻って有馬温泉行きのホームのベンチに腰をかければ、間も無く有馬温泉行きの見送った電車が戻ってくると同時に、新開地へ向かう三田からの列車が到着し、あわただしく接続して発車していく。取り残されるのは、もぬけの殻となった有馬温泉行きの電車のみ。

誰もいない車内へ足を踏み込めば気分は貸切列車だ。他の客がいない車内で待つのも、味のある旧型車であれば悪い気はしない。そして、気がつけば、1本あとの三田行きが到着し、連絡をとったらいよいよ有馬温泉へ向けて出発だ。

文章にすると随分長く感じるが、最初に有馬口へ到着してから、この有馬温泉行きの列車が発車するまではたったの16分しかないのだ。1分で乗り継ぐことも可能だが、こんなに風情のある駅を1分であとにするのは、なんとも惜しい。時間に余裕を持って、まったりと味わって欲しい、そんな分岐駅。1度訪れてみてはいかがでしょうか?


2015/11/16

ワールド工芸のC51を作る 5

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今日はあまり気乗りせず、結局塗装は出来ませんでした。あとブラスクリーンがすっかり腐っていました……orz
というわけで、載せていなかった動力部分について少しだけ。
基本的に素組ですが、説明書には書かれていない組み方をした部分についてだけ少し書いておきます。まず、1番大きなフレームについている、台車の内台枠を止める部分。ここの直角が出ていないと上手く走らないのですが、肝心のエッチング板がとても柔らかく、また、ハンダで補強するとベーク板に当たってしまう可能性も高く、かといって流し不足だと補強にならない……。というわけで、潔くハンダでの補強は諦め、全部組み立ててからゼリー状の瞬着で固めてしまいました。そもそも車軸に車輪を挿入してしまうと分解出来ない構造なので、まぁいいか……と。(そのためにベーク板の一部が白化してますね)

もう一点は、モーターとの配線。もともとは別のリード線を使わなくても済むようにフレームに線が一体でエッチングされているのですが、調整しているとモーターが外れないのはいささか具合が悪く……(そもそもワールド工芸の動力はモーター取り付け前の調整が肝心なのですが、前述のとおりフレームが柔らかかったため、モーター取り付け後に歪んで不具合がでてしまったのです)結局、ストックしていたリード線を多少の余裕をもって配線しました。

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おまけの小技。車輪は外せないので限界はありますが、最悪、こうして転がりを確認する事もできますw

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もうひとつ、車輪の挿入に使っている万力をご紹介。
これは「いさみや」さんで販売されている品で、なんと、土台が贅沢にも真鍮のブロックの削り出しによって作られています。なので、精度は抜群!先日お邪魔した時もまだ在庫があったので、これといった万力を持っていない方にはぜひともおすすめします。サイズは口幅32mmで、値段はたしか4000円ほどだったと思います。(以前は50mmのものもありましたが品切れでした)
ちょっと高いようにも思えますが、大事に使えば一生使えますから、決して高い買い物では無いと思います。
2015/11/15

ワールド工芸のC51を作る 4

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塗装前の部品の取付けが終わりました。
基本的には説明書通りに付けて行くだけなので難しいことはないのですが、つかみ棒を付けてる途中でステップを折ったり、泥ダメを付けるのに手こずって台枠後部がバラけかけたり、オイルポンプ箱を付けようとしたら気筒排気取り入れ管が当たってしまって配管を取付け直したり……とまぁ紆余曲折がありつつ、それも無事に終わって残るは塗装です。

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歪むと目立つデフレクターは念入りに調整しましたが、見れば見るほど全体の歪みが目立ってきて何をもって垂直なのか平行なのかよく分からなくなってきます。この辺は蒸気機関車を組み立てる醍醐味でもあり、一番難しい所でもあるような気がします。(ステップのいざこざでフロントが歪んでいますが気にしてはいけません!)

このキットの動力は、10年前の初回品ゆえ動力は真鍮フレームをベーク板にネジ止めするもので、真鍮が想像以上に柔らかく、調整に難儀しました。なんとか走る様になったものの、後進時に少し唸り音がするようになってしましました……。あまり後進させる機関車ではないと思って割り切るより他ありません。

明日は、もう1度全体のチェックをしてから下地処理をして塗装をしたいと思います。
2015/11/12

夜行急行に乗ってブルートレインを撮った話

夜行急行の座席車で一夜を明かし、目がさめると青函トンネルはとっくに過ぎていて、間もなく青森駅に滑り込んだ。列車を降りると、線路はおろか、ホームの上にまで雪が積もり一面真っ白である。

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'14.1.10

それまでお世話になった客車に別れを告げて、隣に待機していた味気のない電車に乗り換える。車内はステップがある以外は東京の電車となんら変わりなく、夜間にドアの隙間から吹き込んだ雪がドアにべっとり付いているのが、辛うじて東北であることを感じさせる。
奥羽本線の始発列車に揺られて目指すのは大鰐温泉で、大鰐温泉からはバスで碇ヶ関の手前の撮影ポイントを目指す。時間にあまり余裕がなかったのだが、幸か不幸か、下りあけぼのは30分ほど遅れているらしい。これは東日本を襲った寒波の影響で、自分がここまでほぼ定刻で移動してこれたのは奇跡に近い。のちの話になるが、前日夜に青森を発った上りあけぼのは4時間遅れで上野に着いたそうだ。

14/1/10 9:40
'14.1.10

撮影ポイントでしばらく待っていると、定刻のおよそ40分遅れであけぼのが通過していった。

貨物列車を除けば昼間は2〜4両ほどの電車しか走る事のない奥羽本線。あけぼのが廃止されると、幹線らしいこの風景も過去のもの、なんて思うとなんだか切なくなる。

そうかと思えば、この1年半後にはあっけなく上野発のブルートレイン自体が消滅してしまった。在来線の黄金時代はとっくに過ぎ去ってしまったが、斜陽化はまだまだ止まることが無いらしい。国鉄、もといJRがこんな状況の時代からは、かつて、地方という地方に私鉄、軽便が存在していた時代を想像することは難しいと、遠方へ出向くたびに思うのである。
2015/11/12

ワールド工芸のC51を作る 3

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今日は、煙室戸まわりと主台枠まわりの組立です。
ヘッドライトは、製品状態ではエッチング抜きのボイラーと一体のステーに挽物のライトをハンダ付けするのですが、ステーを折ってしまったので、煙室戸部品の縁に溝を掘って銀河モデルのライトをハンダ付けしました。1個350円するだけあって見栄えが良いです。
このあとはランボード下の配管等を付けて上回りを完成させたい所ではありますが、下まわりの部品とのクリアランスをみつつ組みたかったので、先に下回りに手を付けます。

骨となる主台枠は、これまたエッチング抜きの部品を折り曲げるのですが、様々な部品を付けていく過程である程度の平行と垂直が出るので、好い加減というわけにはいきませんが、そこまで神経質になる必要は無いようです。

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ある程度組んだら恒例の仮組!ざっとみたところ大きな歪みは無さそうで一安心です。もっとも、今更見つかっても修正は困難なので、仮に見つけても無理はせずそのまま組んだ方が良いでしょう……。
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