2017/04/23

ナローってよくわからない話

「ナローってなに?」
「Nゲージと何が違うの?」
「HOなのに線路はNゲージってどういうこと?」

ナローゲージャーなら1度は訊ねられたことがあると思います。
ナローを知らない人に、ナローの模型がどういうものなのかを伝えるのは案外難しく、私はとりあえず「本物がすごくちっちゃい車輌の模型なんですよ」と説明していますが、はたしてちゃんと伝わっているのやら……正直疑問です。
それに、この説明ではHOなのに線路がNゲージであることや、なぜNゲージとは違うのかは全く説明できていません。
そこで、あくまでも自分用ということで、ナローに係るスケール(縮尺)とゲージ(軌間)の名称をまとめておこうと相成った訳です。
そうして、とりあえず出来たのが下の図です。

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なるほど分かりづらい!
基本的には製品が手に入るものに絞りましたが「これは入れておいてほしい!」という声も反映したので、一部例外があります。同様に、日本では知られていないので省略したゲージも存在します。また、ナローを作るのが困難な小さなスケールも割愛させて頂きました。1/35の鉄道模型は一般的ではありませんが、ミリタリーが好きな方なら承知の通り、ミリタリー系のメーカーから数多くの小物やフィギュアが発売されており、可能性として非常に興味深いので表に加えました。名称はまだ無いので、仮にタミヤからあやかってMMとし、後ろにフィート数を加えました。

ここからが本題。
お叱りは覚悟の上で、ゲージ論で必ず揉める話題に触れていきます。
一度は耳にしたことがあるかもしれません「16番とHOは違うよ」という話。

私はその違いも分かりますし、もちろん混同して良いと言うつもりもありません。しかしその一方で、なぜ分けなければいけないのか、同じで良いじゃ無いか、私は気にしない。という人の気持ちもまた理解は出来ます(同意ではありません)。

それを踏まえた上で、間違いも含めNナロー、HOナロー、Sナロー、Oナローと呼ばれた場合に示すことが多いと思われるマスをそれぞれ赤、黄、水色、青で塗りつぶして見たのが次の図になります。

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猫屋線(JMk)はHOナローではない。たしかに呼称的にはそうなのですが、HOナローと同居出来るか?と訊かれたら、これは人によってはイエスになり得ると思います。OO9も同様でしょう。だからこそ、呼び分けることに抵抗のある人もいる訳で、これは正反対の主張ですから決着がつくことはないでしょう。この議論は望むところでは無いので今回に限らず私は触れないつもりです。

最後に見るのはプロトタイプとなる実物のゲージを当てはめたらどこに当たるのか。
世界基準で標準軌(1435mm)、日本に多い軌間としてサブロク(1067mm)、ニブロク(762mm)をそれぞれ赤、黄、緑で塗り分けてみました。

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プロトタイプが同じ軌間のはずなのにスケールが違ったり、ゲージが違ったり、16番とHOに限らず、結構適当なんだなぁ〜というのが個人的な印象です。これじゃあ勘違いが起きるのも納得というか、少し違う呼び方をしたからと目くじらを立てられれては初心者の方や大らかな方はたまったものじゃ無いでしょう。

そもそも、こうして表にまとめる契機になったのは、ツイッターでとあるフォロワーさんが「ナローって色々ありすぎてよくわからない」と言っていた事でした。それならせめて名前を見かけた時に、その模型がどんな縮尺に基づいて作られたものなのか、分かりやすい調べられる表くらいこさえておくのが、使命とまでは言いませんが、私が先達としてせめてもの出来る事かなぁと思った次第です。

人によっては、好き勝手に色々な呼び方を付けやがって!と思う向きもあるでしょう。しかし、その1つ1つの呼称の裏には、それぞれの理由や歴史がある訳で、あくまで私個人としては、分かりづらいからと言ってそれらを無かったことにするのはいかがなものなのかな?と思います。

という訳で、他の人が何をどう呼ぼうと構いませんが、私は極力上記の表に乗っ取って、あるいは包括的な表現(例えば9mmナローとか)で呼ぶことにしようと思ってるよ、というお話でした。


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2017/04/15

屋久島酒井のこと

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お久しぶりです!すっかり更新をサボってしまいました。
今回は、日本のHOナロー・内燃機キットの中でも屈指の名作、屋久島酒井あらため酒井C17型を紹介します。
製造はかの「高塚営林署」で定価は23000円。入手難な製品は紹介……もとい自慢はあまりしないのがポリシーなのですが、それをおしても紹介する価値のある製品なので、思い切って記事にすることにしました。

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構成は基本的に洋白のエッチングで、屋根とボンネットは曲げ済み。台枠周りは板材に片側10個のロストワックスを奢る贅沢な作りです。前面にステップがあることから、武田産業に移管後の姿になります。

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武田産業に引き継がれたのち、現在の愛林になるのと前後してキャブ後妻の脇に補強のリブが追加されており、今回はオリジナリティを出すために(実際は武田産業のレタリングを作るのを避けたかったので)この部分を追加しました。

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屋根は基本的に接着が前提なのですが、驚異的な合いの良さのおかげで簡単に取り外し式にする事が出来ます。ドアも、とりあえずで両面テープで止めたのみ。窓のはめ込みが苦手なので、いつか上手くなったらしっかり仕上げようと思います……。

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キャブ内もしっかりと作り込まれており、追加した部品は一切ありません!モーターもボンネットに収まっており、製品を素組するだけでここまでの出来になるのはまさに驚異と言えます。ただ、さすがにモーター性能に限界があり超スローとまではいきませんでした。よくみると0608モーターなら入りそうなので、次に組むときは変更したいところです。シートの塗装はレザーを意識してタイヤブラックで塗ったところいい感じになりました^^

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ブログ主の1番のお気に入りはこの前梁の塗装。いさみやのカラープライマーを塗ったのちにセミグロスブラックを薄く重ね、生乾きの状態で爪楊枝でカリカリして剥がしてみました。

その他、特筆すべき点としては、ヘッドライトは取り付け選択式で、無しにすることも出来る他、素晴らしい造詣のお椀型ヘッドライトが2個封入されており、前後共につけることも出来ます。今回は愛林時代の再現のため、封入部品は温存し、少し小さめのワールド工芸の分売品を前側のみ取り付けています(現在は前側も撤去) 。つかみ棒もロストの微細な部品が入っているのですが、曲がりやすいので銀河のEF58用つかみ棒に変えています。黄色にはガンダム色のMSイエローを使用。そのままでは明るすぎるのですが、茶系でのウエザリングを見越して使ったところ程よく落ち着いて、なかなか良いチョイスが出来たと思います。

1番最後になり恐縮ですが、機関車を引き立てる存在感抜群な作業員たちは、現在アルモデルで販売中の栗島堂人形「DL作業員」を塗ったものになります。是非に塗りたいと言う父親に塗ってもらいました。