2017/05/21

貨物側線のヌシ・ワールド工芸の半キャブを組む

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貨車移動機の定番「半キャブ」
かつては全国どこへ行っても見ることが出来たようですが、平成生まれの私は残念ながら数えるほどしかその姿を見たことがありません。しかし、そんなことは模型を作る上では関係ない!好きだから作る。否、作りました!

例によって製作に関してはこちら「ワールド工芸のリニューアル版・半キャブ(ロッド無し)を組む!【完成】 - Togetterまとめ」にまとめましたので、こちらをご覧ください。

この半キャブは協三製の10t機で、その整備重量はかの有名な木曽のキャブフォワードと同じです。また、協三製の10t機といえば以前作ったこちら「ワールド工芸の協三10t貨車移動機を組む - トロリーポール」とも被っていたりします。

前回はちょっとニッチな形態でしたが、今回は違います。あの半キャブ。そう、かの有名な半キャブ!(しつこい) 全国どの地方でも(多少の装備の差に目を瞑れば)サマになるオールラウンダー。否応にも気合が入ります。まぁ、気合の割には微妙な部分もありますが、第2第3の半キャブまではキットを確保しているので、そこを乗り越えたグレードアップ半キャブをいずれお目にかけることが出来るかと思います。

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さて、この半キャブですが、さすが全国各地に散っていただけあって、細部に目を向けると様々な形態の個体がいたことが分かります。製造時期による差であったり、環境からくる差であったり。たとえば雪国であればスノープロウや旋回窓を装備したもの。屋根の低い箇所や、屋外での使用が少ないからか、排気管が短く改造されていたり、屋根よりも先の部分が外されているものも。ステップの取付部が端梁の表に出ているもの裏に付けられているもの。輸送時のワイヤー固定用フックがあるもの無いもの。掴み棒の先端形状。貫通ブレーキを備えた個体や、旅客列車牽引用に走行部分に手を加えられたものなど、挙げはじめれば枚挙にいとまがない、実に選択の余地に満ちた楽しい車両です。この辺は、いわゆる大量生産された国鉄型の車両、103系や113系などに通じるものがあると思います。ただ1つ違うとすれば、しっかり管理されたあれらの車両のような記録が残っていないことでしょう。私が不勉強なだけかもしれませんが、全国に半キャブと呼ばれた車両が全部で何両いたのか、その正しい数すらわかる人は居ないと思います。

そこが産業用車両の面白いところであり、醍醐味であります。なぜか。答えは簡単です。どんな形態で作ろうが「どこかに居たかもしれない」という浪漫を秘めているのです。これって凄いと思いませんか? まぁ、世界の鉄道やナローの世界では珍しいことでも無いのですが、この感覚は特定番号モデリングではなかなか味わえないかと思います。

無論!特定番号というか、特定の個体を調べあげて再現するのも良いと思います。現に私も、次から作る半キャブは思い入れのある特定の個体を再現して製作する予定です。ここはもう作り手の「自由」ですから、買った人が好きに楽しめば良いのです。

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最後に1つ、これだけは申し上げたい。この半キャブ、上回りが超格好良い!プロポーションが抜群です。下回りだけはコストの問題かシルエットが少々残念ですが、さほど高いキットでもありませんから仕方のない所でしょう。気になるなら作り直せば良いのです。

半キャブが好き!半キャブの模型が欲しい!そういう方にはこのキット以外の選択肢は無いと言っても過言では無いでしょう。少々組むのは大変ですが、その苦労にしっかり応えてくれる良いキットです。おすすめです。
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