2015/11/12

夜行急行に乗ってブルートレインを撮った話

夜行急行の座席車で一夜を明かし、目がさめると青函トンネルはとっくに過ぎていて、間もなく青森駅に滑り込んだ。列車を降りると、線路はおろか、ホームの上にまで雪が積もり一面真っ白である。

P1108807 のコピー
'14.1.10

それまでお世話になった客車に別れを告げて、隣に待機していた味気のない電車に乗り換える。車内はステップがある以外は東京の電車となんら変わりなく、夜間にドアの隙間から吹き込んだ雪がドアにべっとり付いているのが、辛うじて東北であることを感じさせる。
奥羽本線の始発列車に揺られて目指すのは大鰐温泉で、大鰐温泉からはバスで碇ヶ関の手前の撮影ポイントを目指す。時間にあまり余裕がなかったのだが、幸か不幸か、下りあけぼのは30分ほど遅れているらしい。これは東日本を襲った寒波の影響で、自分がここまでほぼ定刻で移動してこれたのは奇跡に近い。のちの話になるが、前日夜に青森を発った上りあけぼのは4時間遅れで上野に着いたそうだ。

14/1/10 9:40
'14.1.10

撮影ポイントでしばらく待っていると、定刻のおよそ40分遅れであけぼのが通過していった。

貨物列車を除けば昼間は2〜4両ほどの電車しか走る事のない奥羽本線。あけぼのが廃止されると、幹線らしいこの風景も過去のもの、なんて思うとなんだか切なくなる。

そうかと思えば、この1年半後にはあっけなく上野発のブルートレイン自体が消滅してしまった。在来線の黄金時代はとっくに過ぎ去ってしまったが、斜陽化はまだまだ止まることが無いらしい。国鉄、もといJRがこんな状況の時代からは、かつて、地方という地方に私鉄、軽便が存在していた時代を想像することは難しいと、遠方へ出向くたびに思うのである。
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